日刊全国紙の社会部長らが、市民社会に感動を与えた市民を表彰する「シチズン・オブ・ザ・イヤー」で、本年度は、NPO法人全国不登校新聞社など3件が受賞した。この表彰制度はシチズン時計が1990年から行っているもので今回が29回目。同新聞社は不登校の子どもたちや、過去に不登校を経験した人たちの声などを伝える「不登校新聞」を20年前から発行している。6000部あった発行部数は一時、820部まで落ちたが現在は3500部まで回復しているという。
　表彰理由として、「20年にわたる地道な努力は、不登校児自身を救うと同時に、世の中の見方も変えたのではないか」「当事者の気持ちを世の中にしっかり、ストレートに伝えることができている」を挙げている。
　受賞した個人・団体には100万円と時計が贈られる。昨年1月から12月まで、全国紙・ブロック紙が掲載した記事の中から選ばれた候補の中から、社会部長らが3件を選んだ。