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タブレットの配備加速 高校向けの調査結果を公表

8面記事

ICT教育特集

旺文社調査

 旺文社は、高等学校におけるICT機器・サービスの導入状況および活用の実態を調査するため、全国の高等学校を対象にアンケートを昨年度に引き続き実施した。計1238校から回答を得て、ICTの教育利用に関する全国的な傾向の分析結果を公開した。
 まず、現在どのようなICT機器を導入しているか調べたところ、最も多い回答は、昨年同様「電子黒板・プロジェクター」(73・3%)となった。生徒自身が使用する機器については、61・9%が据え置きタイプのPC(デスクトップ型)を、58・7%が持ち運び可能なPC(ノート型・タブレット型の合計)を導入している。ネットワーク環境の整備状況では、エリアの大小に限らず「無線でのネットワークを使用できる」と答えた割合は合計で44・9%にとどまった。
 タブレット型PCの導入状況では、配備台数に限らず導入済みと回答したのは全体の33・0%で、昨年度調査結果の29・6%から3・4ポイント増となった。なお、導入の割合は私立高等学校でより高く、全体の増加傾向を牽引している。また、導入校に対し、端末の配備状況の内訳を調べたところ、「生徒1人に1台配備」と答えた高等学校の割合は16・9%となり、昨年度調査の8・6%から大幅増となった。
 今後、タブレット型PCの導入予定があるとする高等学校でも、49・7%が「生徒1人に1台配備」を見込んでいると答えており、「タブレット1人1台運用」に向けた顕著な傾向が見られた。

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