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「キャリア教育」の研究会が開催 「探究」との関わりなど講演

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文教大学湘南キャンパスで

 文教大学高大連携運営委員会と神奈川県立総合教育センターは21日、同大学湘南キャンパスで、高大連携(教員間交流プログラム)2019年度「キャリア教育」夏季研究会を開いた。延べ参加人者は、230人を超え、予想を上回る盛況な研究会となった。
 午前中の部は、『「キャリア教育」の視点に立ち「学修力向上」を目指す「主体的・対話的で深い学び」と「探究の時間」の在り方』研修講座として、文教大学高大連携運営委員会委員長の新井立夫による開会あいさつに始まり、基調講演実践事例を含めた講演会(テーマは「授業における主体的・対話的で深い学び」「探究」によるキャリア教育的な指導方略」、講師は静岡県立韮山高等学校教諭の鈴木映司氏)、討論会(テーマは『キャリア教育の視点に立った「主体的・対話的で深い学び」と「探究の時間」の在り方とは』、話題提供者はリクルート「キャリアガイダンス」編集顧問の角田浩子氏、鈴木映司氏、神奈川県立茅ケ崎西浜高等学校教諭の鎌田高徳氏、東京都立上水高等学校教諭の多田早穂子氏)
 議論のあらましは次の通りだった。
 キャリア教育の視点に立ち「探究の見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、自己の在り方生き方を考えながら、よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力として、

 (1)探究の過程において、課題の発見と解決に必要な知識及び技能を身に付け、課題に関わる概念を形成し、探究の意義や価値を理解するようにする。
 (2)実社会や実生活と自己との関わりから問いを見いだし、自分で課題を立て、情報を集め、整理・分析して、まとめ・表現することができるようにする。
 (3)探究に主体的・協働的に取り組むとともに、互いのよさを生かしながら、新たな価値を創造し、よりよい社会を実現しようとする態度を養う。

 など如何にして「主体的・対話的で深い学び」とリンクさせてこのような資質・能力を育成するかを議論した。

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 午後の部は、『「キャリア教育」の視点を踏まえた新たなる「リーダーシップ教育」の在り方~望ましい勤労観・職業観を培うキャリア教育及び人材育成について~』を主題とした研修講座として、基調講演(テーマは「これからの社会が求めるリーダーシップ教育の推進と展望」、講師は株式会社イノベスト代表取締役の松岡洋佑氏、討論会(テーマは「望ましい勤労観・職業観を培うキャリア教育及び人材育成」、話題提供者は株式会社イノベスト代表取締役の松岡洋佑氏、富士通株式会社総務・人事本部人材開発部シニアディレクターの西明尚隆氏、神奈川県立藤沢清流高等学校総括教諭の小島昭彦氏、東京都高等学校進路指導協議会事務局長で東京都立葛飾総合高等学校総合学科推進部主任の浦部ひとみ氏)
 議論のあらましは次の通りだった。
 リーダーシップという言葉は、学校教育をはじめスポーツなど、集団活動が行われる場面やビジネス社会でよく使われる言葉である。直訳すると「指導力」や「統率力」という意味になるが、近年における解釈は、それらの意味に留まらない。リーダーシップという言葉には、明確な定義がなく、さまざまな捉え方があるが、大きくは「物事を成し遂げる力」と解釈することができる。また、リーダーシップが必要となるのは集団で共通の目的・目標に向かう場面である。そのため、一人で成し遂げるのではなく、集団活動において発揮される力ということができる。
 新たなるリーダーシップの在り方としては、権限や役職によらず、むしろ、権限や役職がなくても発揮できる(すべき)リーダーシップについて考察し、その人材育成について議論した。
(文教大学教授 新井立夫)

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