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一刀両断 実践者の視点から【第280回】

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論説・コラム

集団行動と宗教

 《「エホバの証人」巡り弁護団設立》(時事通信)という見出しの記事で思い出した事がある。ある児童を担任して数ヶ月した頃、朝の歌は一緒に歌わない、集団行動はしない、組体操もしないと主張を始めた。「理由は」と聞くと「ハルマゲドンが来るからである」と恐怖を語った。
 自宅を訪ねて母親に理由を聞くと、輸血も拒否、接種も拒否と明言された。元CAで父親は大企業の社長をされていて、家族全員がハルマゲドンを真剣に語った。
 何も起きはしなかったから正直何だったのかと呆れるよりも哀れに思えた。
 現在の学校にも、宗教の信者の子息は多く存在しているだろう。担任や学校判断に任せる事なく文科省がしっかりとした方針を出すべきである。義務教育を司っているのなら当然の秩序を示さねば、第一線の教育現場が混乱することになる。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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