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タブレットや資料集もラクラク置けるワイドな天板

15面記事

施設特集

シーンに応じて半円や班隊形など柔軟な配置が可能

班隊形移動もスピーディーな「1人用学習デスク」
迫りくる「机」変革の波
山善

 子どもの学習環境が目まぐるしく変わる昨今、「机」にも変革の時代が訪れている。ノートや教科書、資料集に加え、タブレットの使用も増えてきている中で、天板の広い机は子どものより良い学習環境構築のために今後なくてはならないものといえる。教室の机をすべて天板の広い机に替えて授業できたら―そんな理想を現実にした授業が今年11月、東京・練馬区で行われた。
 同区内から集まった道徳科教諭が注目する中、練馬区立豊玉中学校の谷信彦主幹教諭が前方のホワイトボードに「正義をてつがくする!」と書くと、生徒たちは顔を見合わせた。授業会場は同中体育館。生徒の机にはペンや筆箱、開いたノートが余裕をもって置かれ、中には水筒や眼鏡などを置いているものもある。机は(株)山善の「1人用学習デスク」。天板の面積に余裕があるため、タブレットや筆記用具の落下防止、ひいてはスムーズな授業進行にもつながる。

隊形変更も容易
快適な学校づくりに貢献

キャスター付きで移動も容易に行える

 授業のハイライトは班隊形への変更時。班ごとに分かれるよう谷主幹教諭が指示すると、生徒たちは瞬く間に7つの班に分かれ、話し合いを始めた。1人用学習デスクは脚がキャスターになっており、机の脚が床を引きずる騒音もなく、移動時の劇的な時間短縮が可能。生徒や教師のストレス低減も期待できる。また、方向転換も容易なため、発表する生徒の方に体の向きを変えやすく、授業時におけるクラスの一体感も醸成される。
 同中副校長の志村修氏は「協働学習を行う上で、キャスターは非常に魅力的。また、折りたたむこともできるので、授業後には折りたたんで教室を部活動で利用したり、災害時には避難スペースなどとして活用したりすることもでき、快適な学校づくりが実現できる」と目を細める。学習の土台となる机だからこそ、子どもの可能性をできる限り高めるものを選びたい。

 問い合わせ=(株)山善 電話03・5579・6271

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