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特異な才能WG 包摂性の視点も指摘

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中教審

 中央教育審議会教育課程部会の特異な才能のある児童・生徒の特別の教育課程を検討するワーキンググループは16日、第2回会合を開いた。教育課程の包摂性を高める改訂の基本方針を踏まえ、事務局から、特異な才能の子どもが通常の教育課程で協働的に学ぶことの重要性が指摘された。また、特別な教育課程を実施することの意義を社会に広めていく必要があるとした。
 委員からの発表もあり、京都女子大学の石川裕之教授は、韓国の才能教育の事例を紹介した。国際競争力を高めるため、理工系を中心に進められたことや、不公平さが問題視されたり、才能教育を受けたこと自体が入試で評価されなくなったりして衰退傾向にあることなどを解説。「隣国の取り組みの、特にマイナス面を他山の石にして議論したい」と話した。
 松村暢隆・関西大学名誉教授は、特異な才能の分野の有識者会議が令和3年にまとめた報告をもとに、才能を特定の基準や数値のみで評価しないことなどを指摘した。

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