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生徒指導~小学校段階での考え方~【第18回】

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教え子から自殺者、犯罪者を出さない(下)

 中学校、高校が生徒指導の研修を校内でやるときは身の危険を感じるときくらいのようである。教師集団がまとまらないと生徒にやられるという思いだけで、その経験や体験を得て他校へ行ってもその力が生かせていない。いかに経験しても学んでも自分のものとしていない。
 盗撮で捕まる幼稚で病的な教師の事件が報道される。さらに校長も管理責任が問われる。では、どのように管理せよというのか示していただきたいものだ。個人情報やパワハラやセクハラの足かせをさせながら、個人の趣向や性癖をどう指導するのか、過去に指導実績をお持ちの方にやって見せていただきたいものだ。
 私はこうした実績をひけらかせて高慢に振る舞う面々を多く見てきた。なぜか同じ人相に見えてしまう。まずは横柄な言葉遣いである。二流三流はとかく偉ぶり、一流は、謙虚と痛感させられる。偉ぶらなくとも力があるからなのだろう。大人の偉ぶりは小学生には通用しない。だから面白い。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

生徒指導~小学校段階での考え方~