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生徒指導~小学校段階での考え方~【第221回】

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「指導案」で疲れてはいけない

 気付くと、生徒指導の機能を活かした授業づくりを30年以上探究してきた。意図的意識的にこの視点を持ちながら授業を考えると、クラスは自ずとまとまり始める。
 指導案や週案も大切ではあるが、やたらと細かく書き、自己満足し、疲れている教師がいて、疲れさせている教師がいる。或いは学級通信に味をしめ、子どもが目の前で喧嘩しても、通信を書いていた最低の先生が居たと、長い講師経験を経て、正規採用されて来た若手教師が話した。

 何事も出来る範囲でやることであり、よく見せようとか、偉く見せようとかすると必ずボロが出る。力の有り無しは自分では案外分からないものである。
 私は通信教育を受けて教師になったため、人の3倍以上は準備をしないと申し訳ないというスタンスを大学で教鞭をとる今も続けている。すると、臨機応変の対応が可能になってくる。相手の理解度に合わせて発問や指示を自在に変えられる余裕があるから、授業の満足度は高くなる。

 地域の老人会、地元企業の社員研修、保護者の集い、社会福祉関係の団体などから講演依頼を頂く度に、話の中に教師への追い風をお願いしている。
 教師の元気ハツラツが子ども達へ伝わる。自らも順風満帆ではないからこそ、試練があるからこそ、本音の言葉が相手へ届く気がする。話し方を習い上部のみ満足させても、それは一瞬である。
 勝負は、ひとりになったときに自己とどう向き合い、他に何が出来るかにある。力のある人ほどに謙虚である。「自分の横柄さに気が付かなくなって、偉いと錯覚している人は多いね」と妻が言う。ドキッとする。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

生徒指導~小学校段階での考え方~