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東京・青ヶ島の学校から ~日本一人口の少ない村の学校での取り組み~【第13回】

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地域と共にある学校を目指して

 臨時休業が始まる前のことです。
 「青ヶ島の子供たちの良い点は○○○だと思う」「15の春に目指す子供像は○○○な子供」。青ヶ島の子供たちについて、地域の沢山の大人たちが熱心に話し合いをしました。
 今年2月5日(水)の夜、世界遺産「白川郷合掌造り集落」の白川村から講師として新谷さゆり先生をお招きし、「コミュニティ・スクール」についての講演を行いました。
 平日の忙しい時間帯にも関わらず35人もの方に参加していただきました。人口170人ほどの島で、35人が集まるのは、とても凄いことです。当日は、約1時間の講演の後、参加者が3つのグループに分かれ、青ヶ島や学校等に関する良い点や不安な点などについて、意見交換を行いました。
 青ヶ島小中学校では、令和2年度、コミュニティ・スクールに移行する計画でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため4月8日以降臨時休校となったことから、学校再開まで計画も延期となっています。
 青ヶ島村は、少子化が進行し、令和2年度の児童・生徒数は11人です。このまま子供たちの数が推移していくと、令和4年度には、中学生がいなくなり、中学校は休校となってしまいます。
 青ヶ島の歴史を見ると、明治7年には小学校が開校され、昭和22年に中学校が創立されています。その後、昭和27年に全島民の協力で小中学校の校舎新築を行うなど、学校は村の中心的な場として大切にされてきました。そのような歴史ある学校が、危機に瀕しています。
 そのため、地域力の一つの場としてコミュニティ・スクールを活用し、可能であれば青ヶ島全体を挙げて学校の存続を熟議し方策を講じていくことが必要になってきています。
 コミュニティ・スクールの導入当初は、参加者に対する効果的な会議運営も手探りとなりますし、取り組むべき課題は山積ですが、島民の皆様とともに難題の解決に向けて頑張っていきたいと考えています。
(木下和紀・青ヶ島小中学校 校長)

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