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子どもも教師も楽しくなる「教えるワザ」12ヶ月【第4回】

6面記事

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新学習指導要領対応―プログラミング教育導入を進める簡単プラン

新学習指導要領対応 プログラミング教育導入の簡単プラン
許 鍾萬 NPO TOSS子ども未来コミュニティー

便利な世の中の「見え方」が変わるプログラミング教育
 プログラミング教育には、次の3つのステップがあると言われる。※1

 (1) アンプラグド・プログラミング
 (2) ビジュアル・プログラミング
 (3) フィジカル・プログラミング

 第1に「(1) アンプラグド・プログラミング」は、コンピュータを使わないプログラミングの授業。導入段階の指導では効果的な方法だ。テキストやワークシートを使い、プログラミング的思考(例えばフローチャートを書く等)を体験させる。
 「ロボットくんにじゃんけんを教えよう」という授業プランを紹介しよう。

 「ロボットくんは、じゃんけんが全くわかりません。まず始めに何をしますか」
 テンポよく数名指名して発表させる。
 「合図を出します」
 「自分の手を出します」
 「相手の手を見ます」

 子どもたちの答えを確認しながら、黒板に「フローチャート」を少しずつ書いていく。 
 「みなさんがやっているじゃんけんは、細かく分けると、このようなルールと手順になっています。コンピュータには一つ一つ教えなければなりません」
 「じゃんけん」もプログラミングという視点で授業すると見え方が変わる。
 物事を細かい要素に分解する考え方は「Decomposition(問題の分解)」と呼ばれる。プログラミング的思考のひとつだ。
 手順のことを「アルゴリズム」、アルゴリズムが一目でわかるように書いた図を「フローチャート」と言う。プログラミングの3つの原理(順次処理・分岐処理・反復処理)もアンプラグドでシンプルに教えられる。

 第2に「(2) ビジュアル・プログラミング」は、コンピュータの画面上でプログラミングを体験してみる授業。
「Scratch」に代表されるような、直感的にプログラミングできるコンテンツがたくさん公開されている。
 自分で命令を自由に組み替えながらプログラミングを楽しく学べる。パソコンやタブレットを使って簡単に授業できる。
 第3に「(3) フィジカル・プログラミング」は、コンピュータ上で作ってみたプログラムで、実際に身近な「モノ」を動かす授業。
 「アンプラグド」「ビジュアル」のプログラミングを体験させて終わりではいけない。
 自分が作ったプログラミングで目の前にある「モノ」を思った通りに動かせた(あるいは動かせなかった)という体験をさせることは、とても大切だ。

 ※1 平井聡一郎・利根川裕太『なぜ、いま学校でプログラミングを学ぶのか』(技術評論社)

「コロナ禍でも、学びたい」若い先生達の要望に応えていく
小松 裕明 TOSS東海中央事務局

 学校再開6月第一週、3枚の算数単元テストを行った。ここまでの学級平均は

 (1) 89点
 (2) 99点
 (3) 98点

 である。自学自習システムと分散登校中の指導は、TOSSで30年学んだからできた。6月末には分数のわり算も終了。6年生の算数で学習進度の遅れがなくなる。
 春は例年、「全国一斉教え方セミナー」が行われる。長野県では毎年50会場1500人の先生が参加している。
 コロナ禍で集まることができなくなった今年、「セミナー中止」の中で、30代メンバーが動いた。「Zoom」を使ってセミナーを実施したのだ。延べ369人が参加した。
 岐阜県では毎月「教え方セミナー」を行ってきている。年間を通して若い先生達の学びの場を提供してきた。サークルで学ぶ教師も増えている。
 長野県でも今年度は「Zoom」を使い、毎月「教え方セミナー」を行う。学びの場を創る。

(連載監修=谷 和樹 TOSS代表代行)

今月の教材紹介
『TOSSかけ算 九九計算尺セット「かけ算九九の助」』

 かけ算九九を覚えるとき、ただ暗唱するだけでは、なかなか理解することができません。本教材では、かけ算を「量感」で捉えることで、自然にかけ算の意味を理解し、覚えていくことができます。
 学習段階に従って「いちご」「あかまる」「しかく」「あんしょう」の各ページを開き、「計算尺」を使用して学習します。
 【1セット】350円(税込)


専用の「計算尺」を当てて学ぶ(写真は3×2)

 問い合わせ 教育技術研究所 0120・00・6564
 https://www.tiotoss.jp/

子どもも教師も楽しくなる「教えるワザ」12ヶ月