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子どもも教師も楽しくなる「教えるワザ」12ヶ月【第9回】

5面記事

企画特集

有名詩文の暗唱を、子どもたちに大人気の五色百人一首から始めよう

暗唱指導はフラッシュカードと板書消去法がおすすめ
塩谷 直大 TOSSファミリー

「先生、またやりたい!」どの子も熱中するこの指導法

 有名な詩文を暗唱させることは、とても大切な教育です。有名な詩文とは、例えば百人一首です。
 私は学級を担任すると必ず百人一首を取り入れて、国語のはじめなどに取り組ませています。短時間で楽しめる「五色百人一首」(教育技術研究所)という教材を使っています。
 暗唱指導を行うと、みんな熱中して取り組みます。
 まず、覚えさせたい札をフラッシュカードで音読させます。教師のあとについて、テンポ良く追い読みをさせていきます。

 「すごい!○○くんの声がよく聞こえるなあ!」
 「○班の声がそろっていて素晴らしい!」

 合間に子どもたちを褒めていくと、子どもたちの声もさらに大きく、そろっていきます。
 こうして繰り返し音読させた後に、暗唱させます。

 「それでは、これを覚えてもらいます」

 あらかじめ黒板に書いておいた和歌を、下から消していきます。黒板消しを横方向にザーッと走らせます。和歌の下の方が黒板消しの幅の分だけ消えます。

 「読んでもらいます。サンハイ」

 子どもたちは、黒板を見て読み始めます。声がそろっていることを褒めて、さらにザーッと消します。
 「あーっ!」という声が、子どもたちから上がります。

 「読めるかな? サンハイ」

 子どもたちは、リズムに乗って調子よく読みます。
 「読めた人?」と聞くと、全員の手が天井に突き刺さるように挙がります。
 「すごい!」と褒めて、さらに消します。これを繰り返していくうちに、各行の一文字だけが残ります。子どもたちから「ああ~」という声。

 「ハイ、行きます、サンハイ!」

 そして、さらに消します。上の句の最初の一文字と下の句の最初の一文字だけ残して消してしまいました。

 「サンハイ!」

 子どもたちが、元気に得意げに読みます。ものすごく褒めた後に、さらに畳みかけます。

 「全員起立。自分にだけ聞こえるちっちゃい声で言って、言えたら座ります」

 最後は全部を消して、「それじゃあ、みんなで言ってみましょう。サンハイ」
 みんな笑顔で読んでいました。これが向山式板書消去法の暗唱指導です。
(連載監修=谷 和樹 TOSS代表代行)

「四国は一つ」オンラインによるさまざまな取組
井上 武 TOSS四国中央事務局副代表

 コロナ禍の今だからこそ、私たちは、

 一、授業力の向上
 二、社会貢献活動

 に取り組んでいる。

(1) オンラインでの「教え方セミナー」
 これまで各県で、若手教師・学生などに授業のコツ等を教える「教え方セミナー」を実施してきた。しかし、今年はコロナの影響でリアルのセミナーを行うことが難しい。そこで、四国中央事務局メンバーが講師の「オンライン教え方セミナー」を実施した。これまであまり顔を合わせることのなかった他県の先生方ともつながり、四国が一つになった。

(2) オンラインでの「サークル(勉強会)」
 オンラインによる模擬授業検討を行っている。これからはリアルでの授業力に加え、オンラインでの授業力も求められるだろう。

(3) オンラインでの「五色百人一首教室」
 各県の教室をオンラインで結び、濃厚接触なしの五色百人一首を実施した。五色百人一首を通して、県をまたいだ交流をすることができた。

今月の教材紹介
『五色百人一首読み上げCD』

 百人一首を5色に分け、1回3分でできるようにした「五色百人一首」を1色ずつ読み上げたのがこの教材です。
 CDは色別に5枚組となっており、ランダム再生機能を使用すれば、読み手がいなくても「五色百人一首」の練習ができます。
 コロナ禍で、家でできる百人一首などの遊びが注目されています。読み手がいなくてもできる本教材を使えば、飛沫感染を防ぐこともでき、安全に遊ぶことができます。

【価格】5枚組3000円(税込)
 ★2020年12月より「五色百人一首スタートキット」とのお得なセット販売を開始しました!

 問い合わせ 教育技術研究所 0120・00・6564
 https://www.tiotoss.jp/

子どもも教師も楽しくなる「教えるワザ」12ヶ月