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生徒指導~小学校段階での考え方~【第73回】

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悪い報告が先

 「チームプレー」と「スタンドプレー」がよく取りざたされる。
 「チーム学校」が持て囃されているためか、チームプレーが良いとする風潮があるが、それでは判断が遅れる場合がある。
 「ほうれんそう」と、頭文字を取って「報告、連絡、相談」の大切さを教えている。ならば報告は何からか?もちろん、悪い報告からせねばならない。それは判断が遅れるからである。しかし、自分への評価を恐れる者は後に回す。

 自力解決というスタンドプレーの出来る人間がチームプレーをするから、組織は突破力を持つ。自ら動力のない歯車は自己判断が出来ない。すなわち四輪駆動だからこそ悪路も乗り越える。
 困難校でチームを組んで立ち直らせた経験者が、他校では通用しないことがよくある。これは攻撃されないようにまとまっていただけのことで、依存し守られただけで自力解決の力が身に付いてはいなかった証拠なのである。

 よく荒れた学校を立て直したという方が脚光を浴びるが、横柄な輩が目につく、ならば小学校での学級崩壊、学校崩壊にも対応できるだろうか。まるっきり性質が異なり、問題が起こると親が付いてくる。
 困難中学校へ出向いて該当生徒と差し向かいで話し、気持ちがつながり始めた頃、「教委の幹部が何度も来られると目立つ」と校長から敬遠されたことがあった。その矢先に、対教師暴力で生徒が補導された。大人の臆病を生徒は見抜くし、心は開かないし、開けない。これらも明らかに人災なのである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

生徒指導~小学校段階での考え方~