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一刀両断 実践者の視点から【第21回】

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盗撮予防、だれが指導するのか

 《少女につきまとい、浴室に盗撮カメラ設置した疑い/中学教諭を逮捕》(毎日新聞)というニュースが報道された。これが一般人なら大したニュースにならないだろう。それにしても59歳という年齢から異常な性癖を持っていることは確かであろう。校務内容も「副担任」「副顧問」と報じられ、責任が負わせられない実情があったのではないかと推測される。
 気になるのはこれが初犯ではなく多くの被害者がいたのではないかということである。常習的におかしな行動があったのではないだろうか。
 真面目でいい先生とか、目立ったことはなかったと評されることが多いが、「いつかやると思ってました」が本音ではないだろうか。ならばこうした人物への予防のための指導は誰がどのようにするのかは今だに曖昧である。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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