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一刀両断 実践者の視点から【第57回】

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論説・コラム

高校生の転落死

 関西で高校生が校舎から飛び降りて死亡したという記事で印象に残るのは、教諭の指導後という点と作業員が制止して共に落ちて重傷という二点である。
 どのような指導がされたのか。指導に至った経緯は何なのか。そして一対一でなく複数で指導がされていたのか。飛び降りるとなると、死を覚悟した行動であり、追い詰められたのか、それとも自暴自棄になったのか。結果からして、共感的な人間関係が不十分であったと推測される。
 宗教や道徳、理念にしばられた学校は、うわべ的な指導になりやすい面があるように思う。本来人間が持っている弱さや曖昧さ狡さが表面に出されにくくなり、気づくと引き返せない点まで追い込まれてしまう場合がある。
 「明るく楽しく学び行動する」の「明るく」を学校の中心に据えて、一番安心で安全にして、明るく、楽しいを全面に出して指導方法や学校経営を見直すべきではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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