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一刀両断 実践者の視点から【第172回】

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選挙で「先生」を選びたい

 国政選挙が近づいている。先日、議員を先生と呼ぶことで本人が誤解をするという内容の記事を読み、印象に残った。「先生」とは敬意を払う存在につける言葉のはずだが、取り敢えず付けておくという程度となっている現状にある。「今日は先生、明日は落選ただの人」と揶揄されるが、権力も財産も放棄した人物こそ「先生」と呼ぶに値するのではないだろうか。
 学校でも「校長」と呼ぶ人と「校長先生」と呼ぶ人がいる。それは強いることではないが、人物としての評価は様々である。
 今回の選挙では、当選しても落選しても若くても見すぼらしくとも、「先生」と呼び続けられる人を選びたいものだ。それを教師がどう教えているか。主権者教育が何ら実を結んでいないのは何故だろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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