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一刀両断 実践者の視点から【第176回】

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論説・コラム

 《メタノール加熱中、一斗缶でつぎ足したら…こぼれて炎上・児童4人やけど》(読売新聞オンライン)と報道された。あり得ないが連発していた事にも驚いた。
 小学校で起こった事故だという。担当した教員はベテランと言われる年齢だと報じられている。何とお粗末なことをしでかしたのかと言葉が出ない。これが氷山の一角だとすれば、またまた研修を徹底しなければならなくなるだろう。
 こうした安易さを防ぐ意味でも、理科実験の安全チェックリストを設けて適性を検査しないと、急いでいたからや薬品の取り扱いを知らないでは理由にならない大惨事になっていまう。
 こうしたミスをしない為にも教員一人に任せるのではなく、理科準備員などを雇用して働き方改革を進めるべきではないだろうか。
 理科や家庭科など準備にはかなりの時間が必要になるのだから、担任が他の教科も準備して、あれもこれもとなると残業はしろと言う事になる事を現場の教師は皆知っているはずである。
 休み時間も休息できずにトイレも我慢して授業の準備をする勤務システムはこうした事故を誘発する事になる。だからこそ、学校への職員配置には余裕も持たせる必要がある。
 ギリギリの配置や欠員や重複ばかりで兼務兼務にする政治や行政の責任は大きい。だからといって今回の過失は重大な、そして稚拙な事件であることには間違いがない。この後、行政や校内の再発防止にどのように手掛けるか期待したい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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