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一刀両断 実践者の視点から【第296回】

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論説・コラム

 《学校の働き方改革を専任 推進課が発足 沖縄県教委》という見出しの記事が出された。先駆的な取り組みとも思えるが、休職者の多さからの対応といい、やや残念に思えた。
 自分たちで学校現場を苦しめておいてその皺寄せが降りかかって来そうになると対策をして議員からの追及質問に回答できるようにする手法とも受け取れる。仕事を増やしているのは誰だろうか?教員が増やしているとするようなら、これまた指導力のない事があからさまになる。
 働き方改革は、時間内にできない仕事はしない事である。趣味と仕事は違うし、まして家庭を持っていたら家庭崩壊にもつながり、児童生徒に示しがつかないだろう。
 教育の願いが子どもの幸せなら、その前に教師が幸せを実感してこそ説得力がある。
 5時オートロックとしてそれ以降は責任外とし、他機関が対応するなどの抜本的な取り組みを始める開始する必要があるのではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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