学校図書館 新米司書フントー記 がんばる図書館への応援歌 実践とまんがでつづる抱腹絶倒図書館日記
14面記事
須藤 みか 著 井上 ミノル まんが
取材で魅力感じ飛び込んだ先は
校長先生をはじめ教職員は、学校図書館司書(以下、学校司書)の仕事をどの程度理解しているだろうか。本書は、ライターだった著者が取材を通じて学校司書の仕事に魅力を感じ、自ら学校司書となって奮闘する姿の記録である。第1章・第2章には「小学図書館ニュース」解説付録に連載された1、2年目の記録が収められ、第3章は3年目の記録、第4章は自主研修の記録となっている。
著者が教育格差として問題視しているのは、学校司書の配置状況である。専任司書を毎日配置している自治体もあれば、複数校勤務で、各校に週1~2日しか勤務できない自治体もある。採用形態も自治体独自の採用から委託会社による派遣まで多様である。
本書では、著者の取り組みが具体的に紹介されている。ブックトークはもちろん、昼の校内放送を活用した「みみどく」は特に興味深い。蔵書管理や図書委員等、児童・生徒とのコミュニケーションに伴う苦労も率直に描かれている。さらに、奮闘の日々をダイジェスト化した漫画や「箸休め」と題したコラムも挿入され、全体として読みやすい構成になっている。
活字離れが指摘され、教育現場のデジタル化が進む現代において、学校図書館の存在意義は大きい。著者が訴える「どこの学校でも学校司書がいるのが当たり前」という専任化の実現が望まれる。
(1980円 少年写真新聞社)
(中村 豊・前公益社団法人日本教育会事務局長)

