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一刀両断 実践者の視点から【第17回】

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就学指導委員会の実態

 就学指導委員会は、児童・生徒が普通学級で学ぶか、特別支援学級や特別支援学校で学ぶかといったことについて、専門家を集めてデータをもとに検討する委員会である。その結果を保護者には伝えるが就学先を強制することはできない。委員会には医師が加わっている。私も校長会の代表として参画していた。
 しかし会を重ねる毎に、その医師が会議中に眠っていることが気になるようになった。誰も注意をしないのも気になった。ある時、あれでよいのかと主催者に問い正した。すると、寝ているようだが聴いていると思いますよと回答された。
 会議中にほとんど目を開けないで、責務を果たせるのだろうか。様々なケースを考えて思案しなければならないのである。
 あえて、司会者を無視して、その医師に私から突然意見を求めた。すると、目を開けて驚かれたようで、しどろもどろの意味不明の回答をされた。すべての委員会がそうではないだろうが、私はその委員を三年勤めたが委員の交代はなかった。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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