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特別展「空也上人と六波羅蜜寺」開催中

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企画特集

重要文化財 空也上人立像(部分)康勝作 鎌倉時代・13世紀 京都・六波羅蜜寺蔵(写真 城野誠治)

東京国立博物館

 東京国立博物館は、特別展「空也上人と六波羅蜜寺」(主催=東京国立博物館、六波羅蜜寺、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日)を2022年3月1日(火)から開催している。
 平安京に疫病が流行した際、念仏をひろめた空也上人。上人は、疫病がおさまり世の中が穏やかになるように祈り、十一面観音立像を造像し、西光寺を創建した。これが現在の六波羅蜜寺にあたる。
 本展では、一堂の下につどう数々の名宝を通じて、平安から鎌倉の仏像の歴史をたどる。
 見どころは、日本史の教科書でおなじみの重要文化財 空也上人立像。運慶の四男である康勝が上人の姿を写実的に表した像で、仏師の代表作だ。つねに市井の人々と共にあった上人への畏敬の念と、口から6体の阿弥陀仏が現れたという伝承を表した。
 六波羅蜜寺では正面からの拝観となるが、本展では鎌倉肖像彫刻の傑作を存分に鑑賞することができる。
 六波羅蜜寺は、京都の葬送の地の一つ鳥辺野の入口にあり、「あの世」と「この世」の境界に位置する寺として、人々の篤い信仰を集めてきた。
 幾度か兵火にあったが、創建時から伝わる重要文化財 四天王立像をはじめ、平安から鎌倉期の名宝が伝来している。

【展覧会概要】

名称
 特別展「空也上人と六波羅蜜寺」

会期
 5月8日(日)まで開催。
 ※休館日は月曜日
 ※ただし5月2日(月)は開館。

会場
 東京国立博物館(東京都台東区上野公園13―9)本館特別5室

開館時間
 午前9時30分~午後5時
 ※事前予約(日時指定券)推奨
 ※会期等は変更になる場合あり。詳細は展覧会公式サイトを確認。

 展覧会公式サイト=https://kuya-rokuhara.exhibit.jp

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