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教員半数「休憩時間ゼロ」内田・名大教授ら調査

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 名古屋大学の内田良教授らのグループが5月13日、教員の働き方に関する調査結果を公表した。教職は魅力のある仕事かと質問したところ、8割以上が肯定した一方、「とても思う」と答えた教員でも半数がこの2年ほどの間に教員を辞めたいと思ったことがあると回答した。休憩時間がないと答えた教員は約半数に達している。
 調査は昨年11月、ウェブで実施。公立小・中学校の20代から50代の教員924人から回答を得た。
 「教員の仕事はとても魅力のある仕事だ」との問いに「とてもそう思う」と答えた教員は37・9%だった。「どちらかといえば思う」と合わせると8割後半にも達した。多くの教員が魅力を感じている一方で、退職を考えている教員も多かった。
 「教師はとても魅力のある仕事だ」との問いに「とても思う」と回答した教員のうち、52・9%はこの2年ほどの間に教員を辞めたいと思ったことがあると回答した。
 働き方について、教員の休憩時間の平均は小学校で9・4分、中学校で14・6分だった。休憩時間が0との回答は小学校で51・2%、中学校で47・3%と、どちらも約半数を占めた。
 調査した内田教授は、「教員の働き方の問題は日本社会全体の問題だ」と話した。

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