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一刀両断 実践者の視点から【第164回】

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選挙前に前首相が高校で講演

 《参院選目前の菅前首相講演企画 神奈川県立瀬谷西高「中止や延期含めて検討」》(神奈川新聞社)という見出しの記事が出た。当然の反応であるが、この企画に疑問を呈さなかった職員の感覚に呆れてしまう。
 百歩譲って考えると、ある意味、先進的なのかもしれない。私が他党の議員ならこの出来事は主権者教育の観点から厳しく糾弾することになるだろう。もちろんその開催の責任者は校長だろうから、その経緯や目的や社会通念としての説明を求めるとともに、校内でどのようにコンセンサスが図られたのかも確認するだろう。
 公正公平を基本とする県立学校での開催が企画されていた事実から、他でも行われている、または、行われてきたとも推測できる。これで中止になった場合、誰がどのように当人に話すのだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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