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「宮城壮太郎展―使えるもの、美しいもの」開催

10面記事

企画特集

世田谷美術館

 世田谷美術館は「宮城壮太郎展―使えるもの、美しいもの」を2022年9月17日(土)から開催する。
 本展は、2011年に60歳の若さで亡くなったデザイナー宮城壮太郎(1951―2011)の初の回顧展。
 アスクルオリジナルのティッシュのパッケージやコピー用紙の包み紙、プラスのファイルやホッチキス。日常のモノと空間を数多くデザインしてきた宮城。亡くなって10年が過ぎた今、「デザインに何ができるか」を問い続けた宮城の仕事を紹介する。
 宮城がデザインした製品は今も製造・販売されているものもあり、「え、こんなところまでデザインしているの」と驚くほど身近で、生活に静かに秩序を生み出し続けている。
 また、当時はまだ職能としてのデザイナーが入っていない産業用ロボットのモーターやコンピューターの冷却用ファンなどの領域においても活躍。宮城は山洋電気のデザイン顧問となり、モーターやファンでグッドデザイン賞を受賞した。
 本展では、日用品や文房具、工業用電気製品からホテルのサイン計画まで、宮城の幅広い仕事を検証するとともに、現代生活のなかでのデザインの可能性を探る。

宮城壮太郎
 1951年、東京に生まれる。高校在学中にデザイナーを志し、千葉大学工学部工業意匠学科に入学。卒業後は、学生時代よりアルバイトをしていた浜野商品研究所に勤務。全天候型防水カメラ「HD―1」の開発や渋谷の東急プラザの総合リノベーション計画に携わる。1988年に独立、宮城デザイン事務所を設立。アスクル創業時より、ロゴマークからオリジナル商品まで幅広くデザインを行う。Gマーク商品選定審査委員(1992年~95年)を務め、母校の千葉大などで講師としてデザインを教えた。2011年、食道がんのため死去。

【展覧会概要】

名称
 「宮城壮太郎展―使えるもの、美しいもの」

会期
 9月17日(土)~11月13日(日)
 休館日は月曜日。ただし、9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館。9月20日(火)、10月11日(火)は休館。

会場
 世田谷美術館(東京都世田谷区砧公園1―2)

開館時間
 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
 ※会期等は変更になる場合あり。詳細は展覧会公式サイトを確認。

 展覧会公式サイト=https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00210

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