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一刀両断 実践者の視点から【第268回】

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誤った教育相談

 休み上手になりませんか。勤勉実直は現代には向きません。ややもするとそれが報われると家族や周りに強いてはいませんか。私は強いていました。
 それが功を奏した時もありましたが、逆効果になった時の方が多かったと感じています。教員は極めて真面目に向き合う傾向が強い為、気づくと周りに同じ事を求めてしまう傾向が強いのです。これをしてはいけません。
 誠実に丁寧に、時には断るという言動が大切なのです。
 元々勤勉でもないのに周りに合わせて無理をして返って迷惑をかけてしまう方は少なくありません。
 教師だから教育相談が出来ると勘違いされ、間違った指導を平気でやっている教育相談が殆どと思えるのです。この大きな間違いに気づいていないのです。
 今の教育相談の手法が問題をより長引かせ複雑にしています。相談してスッキリして前進したというよりも気休め理解者が増えた程度でほとんど改善はしないと言って私のところへ駆け込まれる方は年々増えています。
 その時だけの相談ではなく、「一生関わりますよ」という見えない契約をする姿勢が根底にないからです。我が事として捉えて一生面倒を見るという腹を据えて教育相談をしている人物は皆無に近いのです。
 これまでの手法では限界がありお茶を濁す程度のことしか出来ません。それが分かっていて無責任に教育相談を受けている者が多くいるのです。メッキのようなカウンセリングが更に相談者を苦しめています。
 私がこの動画で紹介している内容のポイントは、率直な指導にあります。それはその指導に責任を持つという事です。それも一生です。ですから改善率が極めて高いのです。
 是非、その実際をお試しください。https://youtu.be/dmMkar7I_8I?t=2
 その私の実体験は、新刊本「わが子が学校へ行きたくないと言ったら」をご覧下さい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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