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一刀両断 実践者の視点から【第273回】

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論説・コラム

「有事」をどう教えるか

 北朝鮮が相次いでミサイルを打ち上げている。指導者の思想や行動を「遺憾」としかせずにやり過ごす日本政府の姿勢を私たち教師は児童生徒にどのように説明し、理解させたらよいのだろうか。
 北朝鮮の技術力は格段に上がり全米が射程圏内となったらしい。日本もミサイル迎撃をするとしても間に合わないとの見解が出ている。
 脅しの域から実戦へと展開されるのは第一線の現場の戦士の感情でも起きてしまうのではないだろうか。誤射をやり返せば即有事となる。
 親の子として生まれ、高学歴や宗教や哲学を学んでも、有事になれば殺し合いが始まり命を奪い合う事になる。その危機感を声高に話す者は多くいるが、その有事としない為の策を提示できる者は極めて少なく、不安を煽り視聴率や講演会をやり裏で贅沢三昧に興じている者がいる事を私たちは知っている。
 争いに勝者はいないのに、何故やり続けるのか、戦争の前にした時、子どもの殺害も仕方がないとされる。その現実がプーチンの侵犯であり反面に日本の武道、柔道を好んでいた姿が目に浮かびその先に自死または自滅する姿も浮かんでくる。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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