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一刀両断 実践者の視点から【第277回】

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校内での刺傷事件

 やはり止められなかった。《埼玉・戸田市の中学校で教員切り付け 逮捕は17歳高校生 ”猫殺し”についても関与ほのめかす》(TBS NEWS DIG Powered by JNN)という見出しの記事が出された。
 緊急の不審者対応訓練は、猫殺しが発覚した段階で行っていただろうか。私なら間髪入れずに実施していた。
 これは危険を予知予測する能力であり、不測の事態はいつ現実になるかわからない。こうした殺害願望が色濃く感じられる時は、その欲望が溢れ出て来ている信号だからかなりの緊張感を持って警戒せねばならない。
 まさか、自分の学校に起きるとは予想していなかったというのは管理職として失格である。
 身を挺して怪我をされた教師は、軽傷である事を祈るしかない。
 こうしたニュースは次の犯罪を誘発する事にもなるので、犯人が捕まったからと油断をしてさらに大きな2次被害が起きるのは当然と考えねばならない。
 殺害願望のある者は何処に存在してもおかしくはない。その家族でさえもそこまでするかは予測出来ないし、今後の行き場は目処が立たない事だろう。
 予防できたとすれば、高校での様子や家庭での様子から異変に気づいて積極的に声を掛け、心情や心理や危険性を相談して本人面談を積極的にすべきではなかっただろうか。教え子から犯罪者を出さないという決意で児童生徒には関わって欲しいと、私は何度となく教師に今も訴え続けている。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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