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一刀両断 実践者の視点から【第302回】

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自己反省から度量が身につく

 自己反省を勘違いしている人は多い。
 足りなさを知る。慢心を知る。我儘を知る。自己反省には、このような要素があるだろう。
 しかし、やる前から反省したくないからとやらないという選択肢を選ぶ消極的自己反省は、事なかれ主義に陥り、やがて感性も麻痺して、指摘や失敗を必要以上に恐れる事になる。
 これが集団に陥ると組織は硬直化し権威的になり異物を排除するようになっていく。他への奉仕や世界平和への自己犠牲的心情とはかけ離れたものになってしまうから恐ろしい。
 叱られたくない、恥をかきたくない、責めを受けたくない、といった意識が先になると人としての器は広がる事がない。部下の登用にあたっても、ミスの可能性を承知でさせてみる度量が身につかない事になるからだ。
 「それは私の責任です」と言い切るためにもまず行動してみる事が必要になる。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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