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一刀両断 実践者の視点から【第349回】

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全国学力調査の言い訳

 《英語で考えや理由を発信 無解答率高く 令和5年度全国学力調査》(https://www.kyoiku-press.com/post-261351/)という見出しで今回の全国学力・学習状況調査に関する記事が出た。いろいろ言い訳が書かれているが、実態を把握していないか、想定できていなかった事が明らかではないだろうか。
 この程度の問題ならと得点の予想を立てて臨むが、学力調査なので得点が低ければ期待される力がついていないと言うことになる。
 その期待値との差が学校現場で不足していると改善策を求めるが、これも何かおかしな感じがしてしまう。何故なら学校現場は示された内容を丁寧に取り組んでいるのにも関わらず、期待される学力が身に付いていないのはおかしいと、改善を求めるが、その全体像を作ったのは当局であり学校現場に問題がある訳ではなく、実態把握を間違えていた事を反省するべきではないだろうか。
 責任転嫁して、こうした学びが必要であるとする体質は経営責任者が現場の問題とするどこかの車保険詐欺体質と似ているように私には感じられてしまう。
 現場を知らない現場に来ない学者を重用し続けている蜜月では改善はおぼつかない。文科にはお客様は存在しないと言われる理由がわかる気がする。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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