川崎市教委のキャリア教育教材をエジプトで活用へ 覚書を締結
NEWS
特別活動「Tokkatsu」に力を入れているエジプトの日本式学校で、川崎市教委のキャリア教育教材を活用されることになった。特別活動で培う協調性や主体性、規律などに加え、キャリア教育を通じて自己のキャリア形成に向けて考える力の育成につなげる。18日には川崎市教委とエジプト政府が覚書を締結し、同市が教材を寄贈した。
同国の学校教育は以前、知識偏重な面が課題として指摘されていた。そこで、学習面以外にも学級会や掃除、学校行事などを通じて、社会性や協調性などを身につける日本式教育に着目。同国政府からの要請を受けて、JICA(国際協力機構)が同国教育省と連携した日本式教育の導入を2017年から進めている。
導入当時の子どもが中学生になったことを受けて2年前からは、キャリア教育にも力を入れ始めた。自身のキャリアについて考える中で、興味・関心がある分野を探究し、保護者などのさまざまな職業の人の話を聞いたり、議論したりして思考力や、自立して生きていくための資質・能力の育成を目指している。
同市のキャリア教育教材「キャリア在り方生き方ノート」は小学校1・2年生用、3・4年生用、5・6年生用、中学生用、高校生用の5種類がある。同国のTokkatsuの担当者は年齢にあったものが選べることや、地域の実情に合わせた教材であることを評価している。
同国教育省のエジプト日本学校プロジェクト・マネジメント・ユニット長のマレック・アハマド・エルリファイ氏は教材について、内容を分析した上で「エジプトの文化や環境に合わせて活用していく」と話した。
同市の落合隆教育長は「ノートがエジプトの文化とうまく融合して、子どもたちが自分の人生を考えていける助けになれば」と話した。

