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一刀両断 実践者の視点から【第381回】

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ロシアへ渡航し離党

 ロシアに渡航した鈴木宗男議員が日本維新の会を離党したという。その切り返しは見事であり、感心した。これを教員がしたならばどうだろうか。
 届出なしに持ち場を離れるとなると職務放棄や欠勤となり処分対象になる。同じ事をしても退職を受理しないで処分する。それにより秩序を通している。
 ただし、不正が発覚した際に退職していたら処分は出来ない。今回の場合、正規ルートで申請したら許可されないのだから、秘書の事務的なミスとして辞職というシナリオがあったのだろう。ストーリーは出来ていたと推測される。
 そのようなルール違反は本人の大義の為なら許されてしまうのが今の日本の有様である。この行動が今後の歴史の中でどう評価されていくかは分からないが、それにしても損得を考えて役者を見事にやり切る姿には呆れもするが感心もする。これも主権者教育の生きた素材ではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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