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一刀両断 実践者の視点から【第391回】

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若者の投票で政治変えよ

 「訂正して謝罪しました。言葉足りませんでした」と政治家の言い訳が毎日のように報道されている。それも明らかに言ってはならない常識的な内容である。問題なのは、謝罪すれば心まで変わっているのかと言うことである。
 どう言い訳をしても辻褄が合わないのに、謝罪したので、と、心は変わってはいない太々しさが見て取れる。通常の市民の心情とはかけ離れた発言ではないだろうか。マスコミもそのように仕掛けている面はあるが、秋田県知事が「メインディッシュが鉄板で、誰が考えてもステーキです。ふたを開けたらじゃこ天です。貧乏くさいんです」と話してしまう心理に、感覚のズレが見て取れた。貧乏くさいというキーワードに、日常の生活や価値観が庶民とはかけ離れていることが分かる。
 昭和22年生まれとなると、かなり現代とは異なる感性をお持ちのようなので、上げ膳据え膳のリーダーには現場の声は届かない。若者が投票意識を持って政治を大きく変えるべき時ではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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