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一刀両断 実践者の視点から【第469回】

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勤務時間の過ごし方と上司の役割

 《勤務時間中に昼食用弁当をレンジでチン 大阪市水道局が60代男性職員を処分 約1年間で188回 「お弁当を温めている」と内部通報あり調査》(ABCニュース)の記事に違和感が持たれた。これ以外にも勤務態度に疑義があっての事と推察される。
 福利厚生の面からしたら許されない事なのだろうかとも思えてしまう。勤務時間内には望ましくない事をしていたら他との示しがつかないので処分するという理屈なのだろう。
 ここで二つの例を出したい。
 私の父は零戦の製作に関わり中島飛行機に勤務していた。当時は出勤して着替えてからタイムカードを押していたと話してくれた。仕事開始から勤務時間となったそうだ。
 真逆は県行政の頃、教育長は昼の時間が長く11時から13時まで食事仮眠とされて決裁をもらう為に並んで待った事があった。この現実に対して誰も指摘もせずに容認されて数年後天下りをされた。
 こうしたケースは今も表面化しないまでも続いている。勤務なら分け隔てなく早い段階で改善すべきでありそれが出来ないで容認していて、目に余るからと処分するのは管理職の怠慢である。同時に処分されるべきではないだろうか。
 こうした秩序は学校にもある。そそくさと、仕事が残っていても退勤する職員と残業してもやり遂げて他の人の分も引き受ける職員がいる。
 同じ対価とした場合不条理になる。こうした面をルーズにして容認すると不満は溜まる。
 その為に管理職がいるのであり、嫌われても筋を通す器量が求められる。働き方改革とは皆が納得する事が前提ではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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