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生徒指導~小学校段階での考え方~【第83回】

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幼稚園・保育所とつながる

 生徒指導は小学校のみでやっても継続性や汎用性は限られてしまう。
 子どもの導線は家から始まり家に帰る。その間、学校もあるが学校外での関わりや出来事は把握できない。大人をすべて取り去って子どもだけの視点で見直すと様々な子どもの世界が見えてくる。

 認定子ども園、幼稚園、保育園、児童ホームとそれぞれは小山のようになっているが、フラットにはなっていない。よって谷も川もあるためそこに入ると見えなくなる。多少の勾配はあって影ができることを忘れてはならない。面倒かも知れないがたまにぶらっと寄ればいいのだ。現在子ども園の顧問として保護者相談を無償でお引き受けしている。自分のためである。

 組織や機関は人で動いている。よって対応は人で決まるのであり、同じ対応を期待してはならないのが常識である。
 人間関係が仕事をするとも言われる。偉そうな議員が教委や児童相談所を叱責して英雄ぶっていたが、その組織を機能させ問題の起きないように先手を打つのが本務のはず、ことが起きてから騒ぐ輩に人物はいない。人を批判する前に自己を養えと言いたい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

生徒指導~小学校段階での考え方~