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生徒指導~小学校段階での考え方~【第120回】

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人事異動希望を提出する

 異動希望提出の時期になった。「木を見て森を見ず、森を見て木を見ず」という分かりやすい喩え方がある。これは、様々に当てはめることが出来る。木を個人に、森を組織にして考えると、腐ったり枯れたりしている木を見て、撤去しただけでは、なぜ腐ったり枯れたりしたのかという本質が見えなくなってしまう。
 自分の立ち位置が見えなくなり、取りあえず、仕方なくという人事、さらにはお仲間だからという忖度人事を行うことの弊害は大きい。確実に不祥事を増やすことになる。

 水も流れないと腐る。よく、自分の地域や職場の問題を他人事にして話す人がいる。「この地域は」「この学校は」と話し出す人の言葉は、「私は悪くない。私だけはまとも」と言いたげに聞こえてくる。
 意識は言葉に出るから怖い。本来ならば、「私の地域」「私の学校」と話さなければならない。主体的な姿勢が感じ取れるものである。この主体意識がなければ、学校改革や生徒指導は成り立たない。

 どこへ行っても「前の職場ではこうだった。こんなに良かったのに何でここは酷いの」と言い続ける人がいる。自分で周りが腐るような毒を撒き散らしているが、気が付かない。
 組織を変えるのはまず自分からと腹を決めている人は、安易な否定はしない。法制度が駄目ならあなたが変えればいい。働き方改革に不安があるのなら、あなたが変えればいい。
 批判はあってもよいが、能書きよりも、自分の立場でやれることをする。決意と行動の人の目付きや言葉には、凛としたものが感じられる。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

生徒指導~小学校段階での考え方~