日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

生徒指導~小学校段階での考え方~【第130回】

NEWS

政治に利用される歴史

 政治に教育が利用される歴史は今も続いている。教育は人を対象にするのだから、政治に人が利用されると同意である。
 人以上に政治は優先されるのか、人命より政治が優先されるのか。政治は個人の利益や欲に利用されやすい。人命を軽視している国や思想は一時期は隆盛しても必ず自滅するものである。生徒指導を普遍の科学の域へと昇華させねばならないと私は思っている。

 生徒指導の「指導」とは、「権力」とも読み替えられる。教育における権力は、人の成長のため、共存共栄の為に用いられるべきで、既成の政治勢力とは相容れない場合が多い。
 政治のための教育ではなく、教育のための政治でなければならない。個々の政治家も頭では解っているはずだが、政治の場になると人心を忘れさせる魔が働くようである。

 教育長は教育の専門家であり、実践家であり、教育の闘士でなければならない。よって心労はいかばかりかと拝察する。私の尊敬する先輩教育長は首長と教育施策論議をして折り合えず更迭され、先般亡くなった。
 しかし、この先生に育てられた教師達が、その20年後、様々な分野に躍り出て活躍し、さらに倍加する有能な多くの人材を輩出している。政治は変われども、教育は残り輝きを増す。ここに真価が問われる。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

生徒指導~小学校段階での考え方~