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コロナ時代に考えたい学校問題【第100回】

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教師社会の分断と不祥事

 SNSで知り合った女子に裸の写真を送らせた。保護者や児童へ説明をした。このような内容のニュースが流れた。またかと感じてしまうから困ったものだ。
 このところ20代から30代そして60代前後に、こうした不祥事が集中しているように思える。大量退職と大量採用の弊害とは思いたくはないが、否定は出来ない。
 教師は、いつも聖人君子でなければならないというのには無理があるのかもしれない。私達の世代は先輩が様々な社会勉強をさせてくれたものである。その中でこの程度はという加減を体得したものである。
 車社会になった為に、「帰りに一杯!」という場がなくなり、職員旅行も日帰りになり、教師の間の先輩後輩にも分断が起きている気がする。
 先輩に誘われて飲みに行くと、楽しいことばかりではないが、将来の戒めにはなる。これが今はパワハラとなってしまう。

 かつて行政にいた頃、議会対応に悪戦苦闘したが、「終わったらパッと行くぞ!」と、ニンジンをぶら下げて乗り越えたことを思い出す。その絆は今も強く繋がっている。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題