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ライフコーチの視点から 現代を生きる子ども・若者のリアル【第9回】

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論説・コラム

自分を知れたら、一皮むけて、モヤモヤが晴れた

 「最初は全然自分のことなんて知らなかったけど、授業を受けてから一皮むけたような、なんかモヤモヤした気持ちが晴れたので、とても良い思い出になりました。もっと自分のことや相手のことを知りたいです。これから先、もっと人との出会いが多くなると思うので、いろいろな考えを使って、もっともっと相手のことを思えるようになりたいです」(中学1年生)

 「とても自分が知らない自分を、知ることができました。今後はもっと自分を知れるように頑張りたい」(中学2年生)

 「今回の話で、少し自分のことを知ることができました!ありがとうございました。少しずつできるだけ、自分の気持ちを分かっていけたらいいです」(中学3年生)

 児童自立支援施設内併設校、大阪市立弘済小学校・中学校分校で行った「自己理解」をテーマにしたワークショップ型授業。終了後のアンケートに書かれた生徒の声。

 彼らは、施設内・校内で自分の情報を公開することを禁止されている。自分のことを話す機会が、極端に少ない中で、自分がどんな人であるのか?そして目の前の人はどんな人なのか?知る機会は少ない。

 これから自己実現をしていくためには、自分がどんな人で、何に好きで、何が嫌いで、何に興味を持っているのかを知る必要がある。自分を大切にするには、自分の大切にしたいことを知る必要がある。
 そして、そのことを彼ら自身がどこかで感じているのではないか。だからこそ自分を知れたことで「一皮むけて、モヤモヤした気持ちが晴れた」という表現になったのだと思う。

 彼らは自分を知りたがっている、ということがよくわかる時間であり、そのための働きかけは大人の役割だと強く感じた。

中高生の心を開く専門家/ライフコーチみつはしあきこ
幼少期に父親から虐待を受け、学校では、いじめの標的になった経験を持つ。成人後も、自分の思うような生き方ができなかったが、東日本大震災をきっかけにコーチングを学び、独立。3兄弟の母。
ホームページ(https://mitsuhashiakiko.com/)に情報多数。

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