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生徒指導~小学校段階での考え方~【第91回】

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不易と流行

 子どもは変わるもの、変わらないもの、教師は変わるもの、変わらないものと聞かれたらどう答えるだろうか。
 生徒指導の不易とは何か。流行とは何か。
 不易は人権意識の尊重と人間の無限の可能性と命の本源にある善性を信じることである。流行は生育や心身の変化そして環境からの影響により、心や言動がどのように揺れ動いているか、揺れ動いていくかを見通すことである。

 目の前の現象のみに対処しても、不易の部分に届かなければ、悪循環は繰り返す。なくならない教師の不祥事を例にすると分かりやすい。
 信頼回復のために躍起になって通知を出し、研修を重ね、報告をとっても不祥事はなくならない。すなわち不易である根幹に届かないのである。その要因は相互の信頼感が醸成されていないからである。

 信頼感は人の振る舞いから生まれる。そして広がるものである。不祥事を起こす者の周りには多くの不信感が必ず存在する。その不穏な空気を察して、不信を信頼に変えると決意して、人知れず地道で誠実な行動を貫くひとりの行動こそが、不祥事を未然に防ぐ生徒指導の鉄則であり、普遍の構えなのである。チーム学校とはそうしたひとりひとりの集まりを指す。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

生徒指導~小学校段階での考え方~