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3カ月の通学定期代5万円以上の高校生約3% 学区再編の影響か

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 学区域が広がる高校生の交通費負担は少なくない。神戸市がまとめた高校生の通学実態に関するアンケート調査と結果報告(1月20日公表)によると、3カ月で5万円以上の通学定期代を負担している市内高校生が約3%いた。
 調査は、市内の高校55校に在籍する1・2年生約3万人を対象に実施し、49校、2万4626人から有効回答を得た。
 3カ月定期代総額の平均は約2万4千円。居住する区ごとに1万6800円(東灘区)から2万9453円(北区)まで、幅があった。
 5万円以上の通学定期代がかかる生徒は、北区、西区で多かった。六甲アイランド高校に通う北区在住者の場合、神戸電鉄・各駅→北神急行→市営地下鉄三宮駅→JR(住吉駅)→六甲ライナー(マリンパーク)などのルートを利用している。
 同市は、県立高校の区再編に伴って、遠距離通学が増加したのを受け、特に運賃の高い北神急行利用の生徒に対して、2018(平成30)年9月から、通学費の一部を助成する制度を実施している。
 実態調査を踏まえ、通学費助成のあり方について、通学の実態、北神急行の市営地下鉄との一体的運行の影響や他都市の事例などを参考に、引き続き課題となる事項を整理していく、としている。

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