割合や比の定着を強化 算数・数学WGが骨子案
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中央教育審議会教育課程部会の算数・数学ワーキンググループは17日、第9回の会合を開き、文科省が取りまとめに向けた骨子案を示した。小学校で「割合・比・分数」など定着が不十分とされる単元の充実を図るほか、中学・高校では数学と社会・職業との関係を学ぶ「数学ガイダンス(仮称)」を新設する。
骨子案は、現行の学習指導要領の下で数学的リテラシーは国際的に高水準を維持していると評価する一方、学年が進むにつれて教科への関心が低下する傾向や、日常生活の課題を数学で考える力の弱さを課題に挙げた。また、全国学力調査では基礎的概念の理解や定着が不十分な児童・生徒が見られると指摘した。
改善の方向性として、小中高を通じて系統性の改善を掲げ、つまずきの早期把握と再学習の機会確保を重視する。小学校では、「割合・比・分数」など定着が十分ではない単元について、学習内容や配列の見直しも含めて習得・定着を図る。中学・高校では、新設する「数学ガイダンス(仮称)」で数学の全体像や社会との関係を学ばせるとともに、数学的推論や論証(証明)に関する学習を充実する。
さらに、高校段階ではAIやデータサイエンスの基盤となる内容を重視し、線形代数や確率・統計などの基礎の扱いを充実させる方向も示した。理工系人材の不足が見込まれる中、数学の有用性や学ぶ意義を実感させることが重要だとしている。
WGでは次回以降、学習の目標や内容を構造化した単元計画づくりなどを議論する予定。
