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学級経営の心得

16面記事

書評

宮澤 悠維 著
安全を前提に子どもの成長促す

 著者は10年間、小学校教師として勤務した後、YouTube「宮澤悠維教育研究所」チャンネルで、学級経営などについてのアドバイスを発信し続けている。
 これまでの経験から学級経営の要素、ポイントを書き出し、分類した結果が反映されているのが本書である。
 その分類をそのまま章立てとして活用した。「学級担任の心構え」(第1章)、「学級経営の原則」(第2章)、「学級経営の技法」(第3章)に「心得150」を収める。
 「学級経営の技法」は「健康・安全」「安心感」「ルールづくり」「集団を動かす」「仲間化」「教室環境づくり」「連携」「個をのばす」の八つまでに細分化する。より具体的な場面に落とし込んでいるので、参考になる。
 「心得」が示す教師の振る舞い、指導は子どもの「成長」の1点に凝縮されていることが分かる。そのためには、子どもが失敗する可能性ものみ込む。子どもを信じて、失敗することで成長する姿がイメージできるからだ。
 大前提にあるのは子どもの「安全」。担任は給食係の先頭に立ち、給食を取りに行き、教室に持ち帰るときには係の後方から見守る。その理由は本書を読んで確認してほしい。
 QRコードを使い、収録し切れなかった心得や、特典などを付加する。
 子どもたち同様、「成長」し続ける教師へのエールである。
(1980円 学事出版)
(矢)

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