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教育現場におけるSNSのマナーとリスクマネジメント【第6回】

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論説・コラム

冬休みを迎える子どもたちをSNS上のリスクから守るために

 子どもたちもお待ちかねの冬休みが近づいてきました。3年ぶりに行動制限のないイベントシーズンを迎えるため、例年以上に開放的な気分にひたる子どもも多いことでしょう。今回は、特に冬休み期間中の子どもが陥りやすいSNS上のリスクと対策について解説します。

SNSを長時間利用するリスク

 長期休暇中は、ついSNS・動画視聴・ゲーム等でスマホを手放せなくなりがちです。スマホの長時間利用は、睡眠不足・視力低下・気分の落ち込み・イライラなど心身の健康に悪影響があるうえに、学力低下につながるとの調査結果もあります。

 「SNSの利用は1日●時間まで」「食事中・歩行中・布団の中ではSNSを見ない」など、学校や家庭で子どもたちとルールを決めることがおすすめです。

SNSで知り合った相手に会うリスク

出典:令和3年の犯罪情勢 https://www.npa.go.jp/publications/statistics/crime/r3_report_c.pdf

 SNSやゲームアプリを通じて知り合った「面識のない相手」に誘い出され、犯罪に巻き込まれた18歳未満の子どもの数は、ここ数年1800~2000人前後と横ばいです。「同年代や同性を装う」「誘う前にじっくり時間をかけて関係構築をする」など加害者側の手口は巧妙であることを子どもたちに理解させ、警戒心を高める必要があるでしょう。「個人情報を教えない・投稿しない」「自撮り写真や動画を送らない・投稿しない」「面識のない相手と会わない」を徹底するようご指導お願いします。

SNSで悪ふざけを投稿して炎上するリスク

 クリスマスにお正月と楽しいイベントが多い年末年始には、子どもたちだけで集まる機会も多いものです。みんなで盛り上がった挙句、飲酒や喫煙、悪ふざけをほのめかしたり飲酒や喫煙していると誤解されたりするSNS投稿をして炎上するケースが見受けられます。たとえ匿名で投稿しても個人や学校を特定されやすく、一度炎上すると本人のあらゆるライフステージに悪影響が及ぶ危険性があります。「誰かに見られて困る言動はしない・SNS投稿もしない」ようご指導お願いします。

SNSで高額の投げ銭・課金をするリスク

 お年玉やアルバイトで得たお金を「投げ銭」(SNSのライブ配信・YouTubeスーパーチャット等)や「ゲーム課金」に使う子どもも多いようです。自分のお小遣いの範囲内に収まればよいのですが、中には親のクレジットカードを無断で使ったりとてつもなく高額の課金をしてしまったりして、大きな問題となるケースが散見されます。「投げ銭・課金は月に●円まで」といったルールを子どもと話して決める、「子どもの使うスマートフォンにはクレジットカード情報を登録しない」などの対策が望ましいでしょう。

 SNS関連リスクや犯罪から子どもたちを守る基本対策は、「フィルタリング設定」と「ルール決め」です。フィルタリング設定によって、スマートフォン利用可能時間の設定・有料アプリや課金の制限・各アプリの利用状況確認などをおこないつつ、子どもたちと「安全なSNS利用」について話し合い、ルールを一緒に決めていただくことがおすすめです。

 子どもたちが年末年始を安全に過ごし楽しい思い出をたくさん作れますよう、冬休み前のご指導をよろしくお願いいたします。

教育現場におけるSNSのマナーとリスクマネジメント