通信制高校、スクーリング見直し検討 免除運用の適正化も 文科省懇談会
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文科省は25日、「高等学校教育の振興に関する懇談会」を開き、通信制高校の質の確保に向けた制度の在り方を議論した。添削指導(リポート)と対面授業(スクーリング)の回数や、インターネットなどを活用した場合のスクーリングの減免措置の見直しを検討する方針を示した。検討結果は次期学習指導要領に反映する。
通信制課程では、リポートとスクーリングを組み合わせて教育を行っており、多様なメディアを活用した学習を取り入れた場合、スクーリング時間の最大8割を免除できる仕組みがある。文科省の点検調査では、一部の広域通信制高校で生徒の事情に関わらず一律に大幅な免除を行い、対面の学習が極端に少なくなっている実態が明らかになっていた。
このため会合では、リポートやスクーリングの回数が少ない総合的な探究の時間について、充実を検討する方向性が示された。現行では「総合探究」のリポート指導とスクーリングは1単位につき1コマとなっており、委員から「教師が指導や伴走を十分にできない」との指摘が出た。社会性を育む上で効果的だとされる特別活動についても、スクーリング減免の見直しが提案された。
一方、通信制課程には不登校経験者や特別な支援を必要とする生徒など多様な背景を持つ生徒が多く在籍していることから、「単純にスクーリング時間を増やすなどの見直しではなく、現代に求められる通信制の仕組み全体を検討すべきだ」といった意見も出された。
このほか、2月に示された高校教育改革の基本方針(グランドデザイン)の実現も議題となり、都道府県が進める先導拠点校の整備を巡り、「事業期間を延長し、基金を弾力的に運用できる仕組みにできないか」「不採択となった場合でも再挑戦できる仕組みにしてほしい」といった声が上がった。

