国際金融人材育成へ、都立商業高校1校を指定方針 都教委
NEWS 東京都教委は都立高校改革策として、商業高校1校を「新たな商業教育を実施するフラッグシップ校」として指定する事業を始める方針を示した。指定校には国際金融について深く学べるコースと、国際バカロレア教育(IB)を実施するコースを設置。世界で活躍できる金融人材の育成を目指す。
12日に開いた、都立高校の魅力向上策を検討する有識者会議の会合で報告した。
近年、社会のグローバル化や金融・経済の高度化が進む中、国際社会の中で活躍できる人材の育成が商業教育に求められており、都政の長期ビジョンである「2050東京戦略」にも社会で求められる国際金融人材の育成を盛り込んでいる。ただ、都立商業高校の全体の入学者選抜では1・0倍前後を推移し、今春は0・92倍と定員を割った。また近年は卒業後に大学への進学者が増加するなど、生徒のニーズも変化している。
こうした状況を受けて今後、商業高校では国際社会で活躍する人材に求められる素養や専門性に関する教育を充実させる。一方、実社会と結びついたキャリア形成に関する教育や、情報収集・分析・活用に関する学習といった商業教育の不易の部分は今後も重視する。
金融人材の育成のために高校段階では、国際金融の仕組みを理解してデータや根拠に基づいて考える力や他者と協働していく力、英語・数学・情報の知識を活用する力といった資質・能力の育成を強化する。そのため、フラッグシップ校では、商業の専門性と各教科・科目の学びを融合して国際金融に関する教養を深めつつ、大学進学に向けて数学と英語に重点を置く「国際金融教育コース」と、探究的な学びや協働的な学びを充実させる「IBコース」を置く予定。
卒業後に大学などで金融に関する専門性を深め、将来的に金融人材として活躍できる素地を高校段階で育てていく方針だ。具体的な学校の選定やコースの設置時期などの詳細は今後詰める。
有識者会議では本年度中にも中間報告をまとめ、来年中に最終的な結論を得る予定。

