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北海道教委と北教大 教員確保で新プロジェクト 高校生から採用後まで育成

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 北海道教育大学と道教委は13日、教員志望者の育成から採用後までを一体的に支援する「北海道みらいの教員プロジェクト」を発表した。北教大が高校生向けの教職体験プログラムを拡充するほか、令和9年度入試から教職への意欲や学習活動を評価する総合型選抜を実施。入学後は地域課題を学ぶ科目を設ける。道教委ではプログラムを修了した学生に、採用試験で特別選考を導入する。道内で深刻化する教員不足や地域偏在への対応につなげる狙いがある。

 プロジェクトでは、北教大と道教委が連携し、養成・採用・研修を通じて教員を育てる。高校生の教職への関心を高め、大学で地域課題に対応できる教員を育成し、採用後も研修で支える。
 高校段階では、令和4年度から拠点校で実施している学校実習などのプログラムを拡充する。高校生が小学校での実習や大学の講義を体験するプログラムで、本年度からオンラインを活用し、全道各地から参加できるようにする。
 大学入試では、総合型選抜「『北海道みらいの教員』養成枠」を導入する。釧路校では令和9年度入試から地域学校教育実践専攻で20人、旭川校では令和10年度入試から教育発達専攻で5人を募集する。札幌校でも令和11年度入試から導入を検討している。将来、北海道の公立学校教員として地域に貢献する強い意欲を持つことなどを出願要件とする。
 入学後は「北海道スタディズ」や「へき地校体験実習」「ホームタウン理解実習」などの科目を通じ、地域に根差した実践力を養う。
 大学で育成した学生を採用にもつなげる。大学の養成プログラムを修了した学生を対象に特別選考を設ける。学長の推薦を受けた学生は、採用試験の第1次検査を免除し、大学で学んだ内容を発表するプレゼンテーション形式の選考を検討している。
 採用後は、初任段階からベテラン段階まで、キャリアに応じた研修を実施する。北教大が開発した教員研修用のCBTを使い、自らの課題に応じて研修を受けられるようにする。
 道教委によると、北海道はへき地指定校が全国最多で、地域によっては教員の確保や若手育成が難しくなっている。プロジェクトでは、高校段階から道内の学校で働く意識を育てることで、地域に根差した教員の確保を目指す。

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