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「学校トイレを快適にするために」

12面記事

施設特集

物件名:多摩大学 設計:東畑建築事務所

アイカ工業

 学校トイレ改修は、2000年頃から全国で活発に行われるようになり、アイカ工業のメラミン不燃化粧板セラールは長年にわたり多くの学校トイレ壁面で採用されている。汚れに強く手入れがしやすいこと。一般的にトイレブースに使われているメラミン化粧板と同様の強さがあり耐久性に優れていること、さまざまな色柄、仕上げがあり「明るく・清潔・快適」なトイレ作りに最適であることなどが採用拡大につながっている。
 接着剤メーカーでもある同社は既存の下地が痛んでいない場合、そのままセラールを施工するセラールONタイル工法も提案。工期短縮や廃棄物が少ないなど改修のハードルを下げ選択肢が増えたことも採用が広がる一因となっている。
 またアイカ工業はトイレの壁面だけではなく、トイレブースや洗面台などの仕上げ材や製品を販売しているが、近年、保育施設の待機児童解消を図る政策が進められ、特に7割を超える1、2歳児の受け皿整備を強化するため、幼稚園における2歳児の受入れ拡大や企業主導型保育の推進などの促進策がとられていることから、育児施設向けの商品にも力を入れている。
 幼児、児童の手洗いは安全で清潔な生活のために重要であり、2歳児から小学校低学年向けの「キッズ洗面」は年齢や体格に応じて複数のサイズを準備している。グラフィカサイン「知育シリーズ」は前述のセラールに手洗いを楽しく学ぶことが出来るイラストをほどこしている。どちらの製品も高い伸びを示しているが、保育士や設計士の意見を聞きながらさらなる改良を進めている。
 今後も、アイカ工業は「快適」な学校トイレ作りに役立つ製品作りを続ける方針である。
 問い合わせ=アイカ工業(株) 電話03・6770・2009 http://www.aica.co.jp

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