子どもたちの権利のためにたたかった女性　マザー・ジョーンズ
モニカ・カリング　文
フェリシタ・サラ　絵
西田　佳子　訳

　１９０３年、アメリカには学校に行けず働く子どもがたくさんいた。働かないと家族が暮らせないからだ。
　８歳の男の子、エイダンもその一人。１日１２時間、週６日も工場で働いていた。
　ある日、この工場でストライキが起こる。そしてこの日、「環境を良くし、たくさんのお金をもらえるように！」と訴える活動家、マザー・ジョーンズが来た。大統領にメッセージを届けるための行進に友達と一緒に同行する。ゴールは１６０キロメートル先のニューヨーク州のある市。蚊に刺され、雨に打たれるが支援者は増える。
　ニューヨーク市内でスピーチする許可を市長に断られるが、街角でスピーチ。行進を通じ学校に通うべきだという支持者が増えたと確信する。事実を基にした絵本。（小学校中学年から）
（１７６０円。フレーベル館　Tel０３・５３９５・６６１３）
（月）