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職員室のモノ、1t捨てたら残業へりました!「捨てる」から始まる仕事革命!

16面記事

書評

丸山 瞬 著
「5S」で快適、効率的な環境に

 最近、断捨離という言葉をよく耳にする。安く便利なものがちまたにあふれ、かつて求めた高価な道具の類も用をなさない。学校とて同じなのだが、公の場ということもあって「捨てる」発想がなかなか実現しにくかった。
 本書はそのタブーにズバリとくさびを打ち込んでくれた。それどころか、一歩も二歩も踏み込んで、その呪縛を解いてくれたといってよい。著者の言う「片づけを通して学校を考える」ことは、単に学校のダイエットにとどまらず、みんなで「学校のこと」を考えるきっかけにもなるというのだ。
 その秘訣が5Sである。整理、整頓、清掃、清潔、習慣の頭文字を意味する。著者は、その手始めに職員室のモノをターゲットに据える。言われるまでもなく、教員が日常職務を遂行する本丸が職員室である。使い勝手が良くなれば職務の生産性は向上する。快適で効率的な職場になれば自然と働き方も変わってくるというわけだ。
 本書はそのノウハウを具体的に図や写真資料で紹介してくれる。特に第3章は学校の各教室の模様をカラー写真で提示してくれる。納得!である。
 蛇足ながら、職場を退いた評者も自室(書斎)の5Sに取り組んだ。もちろん本書がきっかけである。読者の方々も評者同様、学校外でも益することが多いに違いない。
(1980円 学陽書房)
(八木 雅之・元公立小学校校長)

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