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大学入試日程を協議、「予定通り」7割に

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 文科省は11日、令和3年度大学入試について大学と高校の関係者による協議の場を開いた。新型コロナウイルスによる高校の臨時休業の影響を考慮し、実施時期や出題範囲に変更を加えるかどうかを話し合った。
 協議会では、全国高等学校長協会が国公私立の4318校(国立19校、公立3226校、私立1073校)から回収したアンケート調査が報告された。
 大学入学共通テストの実施時期について「当初予定通り」と回答したのが2892校(69・6%)、2週間や1カ月程度の後ろ倒しを求めたのは1298校(31・0%)だった。
 今後の感染状況が予測できない中、入試日程を先に変更するのは不安だという理由が最も多かった。
 また、総合型選抜は「当初予定通り」が1956校(46・7%)、2週間からそれ以上の後ろ倒しをすべきと答えたのは2233校(53・3%)だった。
 一般入試の出題範囲については「既に各大学が予定している方法が適当」と答えた高校が2452校(59・0%)で最も多く、3学年で履修する科目が多い地理歴史・公民、理科については「2科目必要な場合、1科目に減らせるようにする」や「特定の科目を指定している場合、指定以外の科目への変更を可能にする」と答えた高校が合わせて2657校(63・9%)に上った。
 同省は共通テストを来年1月16日と17日の2日間で実施することを公表していたが、その後、新型コロナウイルスの感染拡大で全国の高校の臨時休校が長期化したため、見直しを検討している。17日にも再び協議の場を設け、6月中に大学入試の実施大綱を公表する。

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