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学びの個別化、中教審で議論

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 文科省は27日、中央教育審議会の教育課程部会を開き、同省の掲げる「個別最適化された学び」の実現に向けた議論を行った。
 上智大学の奈須正裕教授が発表し、学習の「個別化」によって生じる進度の差をどう考えるか、整理する必要があるなどと述べた。
 同部会は答申で、今後1人1台配備される情報端末も活用して、子どもの興味や能力に応じた「個別最適化された学び」を進めるよう求める方針だ。
 奈須教授は、学習の「個別化」によって生まれる進度の差を踏まえて、「飛び級などを認めるか、学年の枠内に留めるかで教育的な意味合いは大きく異なる」などと指摘し、導入に向けて学校の体制も議論するよう求めた。
 また学校のICT化戦略を担当する文科省の中川哲視学委員は、AI技術の利用の現状を説明した上で「コンピューターは、学習者と教員の学習活動を支援するもので、判断は教員や学習者が行わなければならない」などと学校の役割について語った。

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